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検査値

尿タンパク
protein in urine

腎臓や尿路系に異常があると出現する,尿中のタンパクを測定することで,腎障害の有無を調べる.

基準値

定性 陰性(−)
定量 10〜100mg/1日尿

基準値より高値を示す場合

尿タンパク陽性

 

●生理的タンパク尿⇒起立性,一過性(発熱,入浴後,激しい運動後)など

●病的タンパク尿⇒糸球体腎炎,IgA腎症 ネフローゼ症候群,腎硬化症,腎盂腎炎,腎結核,腎尿細管障害,糖尿病腎症,ループス腎炎,下部尿路の出血・炎症・浮腫 など

 

* 健常者でも一定量のタンパク質は検出される.一定量を超えると病的状態を疑う.発熱,運動直後,過度の運動後でも陽性になることがあるタンパク尿の原因は3種類に大別される.

1. 腎前性タンパク尿:血清中のタンパク質が増加 (多発性骨髄腫,筋挫滅) によるもの

2. 腎性タンパク尿:腎臓の異常によるもので,糸球体性異常,尿細管異常がある

3. 腎後性タンパク尿:尿管,膀胱,尿道障害 (尿路炎症,尿路結石) によるもの

基準値より低値を示す場合