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5分で学べる疾患のポイント
〜看護学生が覚えたい! 101の疾患

潰瘍性大腸炎

【病態生理】

  • 潰瘍性大腸炎とは,大腸の粘膜固有層および粘膜下層が侵され,しばしばびらんや潰瘍を形成する原因不明の非特異性炎症疾患である.
  • 潰瘍性大腸炎の多くは,炎症は粘膜固有層および粘膜下層に限局しており,筋層や漿膜など全層におよぶことはまれである.
  • 病変は直腸にはじまり,上行性に連続性に口側へと進展していく(図1).
図1 潰瘍性大腸炎の病変の広がりによる分類

図1 潰瘍性大腸炎の病変の広がりによる分類

  • 潰瘍性大腸炎の病変は大腸に限局し,健常部と病変部が混在することはない.
  • 病変部位では,潰瘍のほかにびらんや浮腫,充血,炎症性ポリープなどがみられる.
  • 潰瘍性大腸炎は寛解と再発を繰り返し慢性に経過して,難治性である.
  • 潰瘍性大腸炎は,免疫異常に加え,感染や食事,ストレスなどの環境因子が関与して炎症が起こると考えられている.
  • 潰瘍性大腸炎の好発年齢は20歳代が1/3を占め,20~40歳代と幅を広げると2/3までになるが,あらゆる年齢層に発症し,男女差はない.
  • 大腸がんが好発する.