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5分で学べる疾患のポイント
〜看護学生が覚えたい! 101の疾患

狭心症

【病態生理】

  • 器質性狭心症≒安定狭心症*1≒労作狭心症*2:アテローム性動脈硬化により,太い冠動脈内に粥腫(プラーク)が形成される結果,太い冠動脈に狭窄が起こり,心筋への酸素供給量が低下する.労作などにより酸素需要が増加すると,狭窄のある冠動脈が十分に酸素を供給できないため,狭心症発作を起こす.
  • 冠攣縮性狭心症≒不安定狭心症*3:太い冠動脈の機能的狭窄,つまり冠攣縮*4が起こる結果,一過性の完全狭窄が起こる.十分な酸素が供給されないため,狭心痛が発生する.

  • 冠血栓性狭心症≒不安定狭心症:粥腫形成による冠動脈狭窄により心筋への酸素供給量が低下している.なんらかの原因でその粥腫に破裂・亀裂が起こり,その部位に血小板が粘着・凝集して血栓が形成される.その結果,太い冠動脈に一過性の完全狭窄が起き,十分な酸素が供給されないため,狭心痛が発生し,この状態が長期間続くと心筋梗塞になる.

*1 安定狭心症:最近3週間の症状や発作が安定化している場合.
*2 労作狭心症:体を動かした時に症状が出る狭心症.
*3 不安定狭心症:症状が最近3週間以内に発症した場合や発作が増悪している狭心症.薬効が悪い場合も含まれる.心筋梗塞に移行しやすいので注意が必要.
*4 冠攣縮:冠状動脈平滑筋の病的な収縮による内腔狭窄で,中等度の動脈硬化がある場合に起こりやすい.スパスム(spasm)とも.