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5分で学べる疾患のポイント
〜看護学生が覚えたい! 101の疾患

糖尿病性足病変

【病態生理】

  • 糖尿病性足病変とは,糖尿病における神経障害や末梢血流障害が原因となり,下肢に感染,潰瘍,深部組織の破壊性病変を生じる(図1)ことをいう.

3-疾患53-糖尿病性足病変_図1

 

図1壊疽の発症過程

 

  • 運動神経障害による筋萎縮が,足のアーチ構造の破綻や足底圧の異常を引き起こし,結果,特定部位に荷重がかかることより,足病変が生じやすくなる.

  • 温覚・痛覚の低下を主とした感覚神経障害によって,靴擦れ,熱傷,外傷などが起こりやすい.

  • 閉塞性動脈硬化症(ASO*1)による末梢血流障害が進行すると,足の壊死を引き起こす.重度の糖尿病性壊疽では下肢の切断にいたることもある.
  • 感染を合併した場合,急速に増悪し敗血症など全身状態が悪化する.
  • 危険因子は,10年以上の糖尿病歴,血糖コントロール不良,腎不全,足病変の既往,高齢などである.

*1 ASO:arteriosclerosis obliterans