目指せ!看護師国試合格

必修予想問題 1000本ノック!

263本目!

Alzheimer〈アルツハイマー〉病で正しいのはどれか.
1.基礎疾患として高血圧症が多い.
2.アミロイドβタンパクが蓄積する.
3.初期には記銘力障害はみられない.
4.MRI所見では前頭葉の萎縮が特徴的である.
5.脳血流シンチグラフィ所見では頭頂葉の血流増加がある.

解答2

【解説】

アルツハイマー病は,不可逆的な進行性の脳疾患で,脳にアミロイドβタンパクが蓄積して正常な神経細胞が壊れ,脳萎縮が起こる.発症リスクは,加齢や遺伝などである.基礎疾患に高血圧症があると,血管性認知症のリスクが高くなる.初期から記銘力障害がみられ,見当識障害,理解力や会話力,記憶力の機能低下など,脳機能低下による中核症状により日常生活に支障をきたし,徘徊や被害妄想などの周辺症状がみられ,人格の崩壊が進む.MRI所見では脳の全般性萎縮が特徴である.前頭側頭型認知症では,前頭葉や側頭葉に萎縮が生じる.脳血流シンチグラフィ所見では,帯状回後部,側頭葉,頭頂葉の血流低下が認められる.