- 90本目!
地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律〈医療介護
総合確保推進法〉で推進するのはどれか.2つ選べ.
1.子育て世代包括支援センター
2.地域包括ケアシステム
3.子どもの医療費の助成
4.地域生活支援事業
5.地域医療構想
- 解答2,5
【解説】
地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(医療介護総合確保推進法)は,地域包括ケアシステムの構築と費用負担の公平化,地域における効率的かつ効果的な医療提供体制の確保として地域医療構想や医師確保支援を推進する.子育て世代包括支援センターとは,母子保健法に基づき市町村が設置するもので,妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を提供する.子どもの医療費の助成は,児童福祉法に基づく小児慢性特定疾病の医療費助成や,各地方自治体で事業内容を決定して実施する子どもの医療費助成制度がある.地域生活支援事業は障害者に対する福祉事業である.
- 【A】
毎年2月に行われます.2018年の第107回看護師国家試験は2月18日に行われました.受験者数は64,488人,合格者数は58,682人で,合格率は91%となりました.
看護師国家試験を受験するには,受験地の地方厚生局または地方厚生支局に必要書類を提出し,受験票を交付してもらう必要があります.書類提出期間は,11月〜12月ごろです.ただし,試験日も含め,正確な日程は8月上旬に厚生労働省から発表されますので,厚生労働省の「資格・試験情報」のページや,学校の先生からの情報などを必ず確認しましょう.
- 【A】
看護師国家試験の合格率は,例年90%前後です.この割合だけをみると,「ほとんどの人が受かる,簡単な試験なんだな」という印象かもしれませんね.
しかし,あたり前ですが「例年90%前後」ということは,「毎年約10%の人が不合格になる」ということです.
さらに注意すべきは,近年,看護師国家試験の受験数が増えていることです.第107回看護師国家試験の受験者数は64,488人と,過去最多になりました.
図1 看護師国家試験受験者数・合格者数の推移
- 【A】
人体の構造と機能,疾病の成り立ちと回復の促進,健康支援と社会保障制度,基礎看護学,成人看護学,老年看護学,小児看護学,母性看護学,精神看護学,在宅看護論,看護の統合と実践の11分野から出題されます.
試験問題は,厚生労働省が公表している「看護師国家試験出題基準」をもとに作成されています.出題基準は4年ごとに改定が行われており,2017年3月には,『保健師助産師看護師国家試験出題基準 平成30年版』が公開されました.一度目を通しておきましょう.
- 【A】
近年,看護師国家試験の出題内容は,より臨床実践の場で求められる知識が問われるように変化してきています.
そのため,看護師国家試験対策としては,過去問題を解くだけではなく,臨地実習に結びつけた丁寧な学習を行っていく必要があります.臨地実習では,実体験を通して深い学習ができ,看護技術も実践できます.次のようなポイントを意識して実習に臨みましょう.
▼ 臨地実習のポイント
①事前学習を丁寧に行い,担当患者さんについて,病態生理や治療,看護の基本的なところから整理する.
②机上で学習したことと実際の臨床とを比較して確認する.
③看護技術については,基本手順を毎回確認する.
④看護過程の展開を丁寧に行う.
⑤看護ケアの科学的根拠を常に確認する習慣をつける.看護師国家試験合格の目的は,看護師として自立できることです.そのため,国家試験に受かるためには,看護するための思考のプロセスを身につけることが大切です.実習に丁寧に向き合って,基礎知識をしっかりと積み上げていきましょう.
(詳しくは『ナーシング・キャンバス2017年6月号』をご覧ください)