目指せ!看護師国試合格

必修予想問題 1000本ノック!

342本目!

経鼻経管栄養法の実施方法とその目的の組合せで正しいのはどれか.
 1.注入前に胃内容物を吸引する ─────── 消化の促進
 2.注入中はFowler〈ファウラー位〉にする ── 逆流の防止
 3.注入終了後に微温湯を流す ──────── 誤嚥の予防
 4.注入終了後は胃管を閉鎖する ─────── 嘔吐の予防

解答2

【解説】

経鼻経管栄養法を実施する場合,注入物を胃内に確実に送るとともに,逆流による誤嚥に注意しなければならない.胃管の挿入時は患者をセミファウラー位かファウラー位とし,枕を置いて頭部を高くし,挿入しようとする鼻腔側に顔を向ける.胃管が咽頭の正中線と交差すると,喉頭蓋が閉じなくなって誤嚥が生じやすくなるためである.鼻出血を防ぐために鼻孔に対してほぼ垂直に管を挿入する.管の先端が咽頭部に到達したら,頭部を前屈させる.胃管が正中線を越えずに咽頭を通過したかどうかは,開口させてペンライトで口腔内を照らして確認する.咳嗽が生じた場合は,咽頭を刺激しているか唾液などが喉頭侵入している可能性があるため,ただちに抜去し,様子をみる.管は嚥下運動と同じ速度で挿入する.注入前に胃内容物を吸引するのは,管の先端が胃内にあることを確認するためである.空気を注入して気泡音を確認する方法もある.注入中と注入後30分はファウラー位にして逆流を防止する.注入後に微温湯を流し,管内に栄養物が残留して腐敗するのを防ぐ.注入後は,逆流防止のため胃管に栓をして閉鎖する.