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検査値

総タンパク
TP;total protein

試験管内において,血漿に生体内のときの血管外からの刺激と同様のもの(Caイオンと組織抽出成分を加える)を与えて,プロトロンビンがトロンビンとなり,そのトロンビンの刺激によりフィブリノーゲンからフィブリンが形成される(凝固する)までの時間を測定する.

栄養状態や全身状態の良否を判断するスクリーニング検査として行う.また,脱水症などの体液量の評価や,タンパク合成の異化や吸収,漏出の状態を評価するために行う.

基準値

6.5〜8.2g/dL(成人の場合)

基準値より高値を示す場合

高タンパク血症

 

●脱水(下痢,嘔吐など)

●慢性感染症

●肝硬変

●多発性骨髄種

●自己免疫疾患

●原発性マクログロブリン血症

など

基準値より低値を示す場合

低タンパク血症

 

●肝硬変・重症肝障害

●輸液・水分過剰摂取

●タンパク摂取不足

●消化吸収障害

●ネフローゼ症候群

●タンパク漏出性胃腸症

など