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検査値
AST,ALT
AST;aspartate aminotransferase(GOT),ALT;alanine aminotransferase(GPT)
代表的な逸脱酵素であるASTとALTの血清中の濃度を測定することで,主として肝細胞の破壊の有無を推定し,肝疾患の診断に用いる.
基準値
AST 10〜40IU/L
ALT 5〜42IU/L
基準値より高値を示す場合
●劇症肝炎
●急性肝炎
●慢性肝炎
●肝硬変
●肝がん
●脂肪肝
●胆道閉塞
●胆石症
●胆嚢炎
●胆管炎
●心筋梗塞
●心筋炎
など
ASTは「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ」の略称.ALTは「アラニンアミノトランスフェラーゼ」の略称.
(注)逸脱酵素とは,その酵素を含有している細胞(組織)が破壊されると血中にあふれ出してくる酵素である.