目指せ!看護師国試合格
- 255本目!
心周期に伴う心臓の変化で,収縮期の初期には心室の容積は変わらずに内圧が上昇していく.このときの心臓で正しいのはどれか.
1.僧帽弁は開いている.
2.大動脈弁は開いている.
3.左心室の容積は最小である.
4.左心室の内圧は大動脈圧よりも低い.
- 解答4
【解説】
心周期の収縮期は,等容性収縮期と駆出期に分けられる.収縮期の初期の等容性収縮期は,心室が収縮を開始して,大動脈弁と肺動脈弁が開くまでをいい,心室の容積は変わらずに内圧が上昇していき,僧帽弁と三尖弁が閉じてⅠ音が聴かれる.左心室には血液が充満して容積は最大になっているが,この時期にはまだ左心室の内圧が大動脈圧より低いため,大動脈弁は開いていない.心室の収縮が最大となって,心室の内圧が大動脈圧より高くなる,大動脈弁と肺動脈弁が開いて血液の駆出が起こる駆出期となる.