目指せ!看護師国試合格
- 267本目!
カルシウム拮抗薬の血中濃度を上げる食品はどれか.
1.牛乳
2.納豆
3.ブロッコリー
4.グレープフルーツ
5.わかめ
- 解答4
【解説】
カルシウム拮抗薬を服用時に避けたほうがよい食品はグレープフルーツである.グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類が肝臓での薬物代謝にかかわる酵素チトクロームP450(CYPs)を失活させるため,血中濃度を上昇させる.免疫抑制薬シクロスポリン,抗不安薬ミダゾラムを服用しているときにもグレープフルーツは避ける.牛乳はニューキノロン系,テトラサイクリン系,セフェム系などの抗菌薬の吸収や作用を低下させる.ワルファリン服用時には,拮抗作用をもつビタミンKをとくに多く含む納豆や青汁は避ける.ブロッコリーもビタミンKを含むが,大量に摂取しなければ禁止する必要はない.わかめはビタミンKを多く含むため,ワルファリン服用時には摂取を控える.また,ヨードを含むため,甲状腺治療中は摂取を控える.