目指せ!看護師国試合格
- 268本目!
ループ利尿薬について正しいのはどれか.
1.作用発現が速い.
2.眠前の服用が望ましい.
3.抗不整脈薬として用いられる.
4.副作用〈有害事象〉に高カリウム血症がある.
- 解答1
【解説】
糸球体で濾過された原尿の99%は再吸収される.その比率は,60%が近位尿細管,30%がヘンレループ,遠位尿細管と集合管が5%ずつである.ヘンレループに作用するループ系利尿薬は,遠位尿細管や集合管で作用する利尿薬より作用が早く,利尿効果も高い.眠前に服用すると,夜間の尿量が増加し,安眠を阻害する.ヘンレループで水の再吸収を阻害するため,血漿水分量が減少して血管内の血液量が減少する結果,血圧が低下する.その作用により,高血圧治療薬として使用される.抗不整脈効果はない.カリウム排泄性利
尿薬であり,低カリウム血症を生じる.その他には,高尿酸血症や難聴がある.