目指せ!看護師国試合格

必修予想問題 1000本ノック!

281本目!

Aさん(83歳,男性)は,脳梗塞の後遺症で右片麻痺があり,在宅療養中である.嚥下障害のため胃瘻を造設している.義歯を装着しているが,自分の歯が数本残っている.
Aさんの口腔ケアについて,介護者への指導で適切なのはどれか.
1.義歯を装着したまま歯を磨く.
2.経管栄養直後に実施する.
3.ペースト状の歯磨剤を使用する.
4.歯垢の除去には歯ブラシを用いる

解答4

【解説】

2020(令和2)年の肺炎による死亡の98%を65歳以上の高齢者が占めている.高齢者の肺炎の7~8割が口腔内細菌混じりの唾液の不顕性誤嚥によるとされ,脳血管障害,パーキンソン病,認知症などでリスクが高い.予防には口腔ケアが重要である.義歯ははずして歯を磨き,義歯も洗浄する.経管栄養直後は嘔吐を誘発して誤嚥のリスクを高める.ペースト状の歯磨剤には発泡剤が含まれているため口腔内が泡だらけになり誤嚥しやすくなる.歯磨剤は必要ないが,ジェル状のものは誤嚥のリスクが小さいとされる.歯垢の除去には歯ブラシを用いる.