目指せ!看護師国試合格

必修予想問題 1000本ノック!

296本目!

腰椎転移のある食道癌の患者.癌性疼痛にフェンタニル貼付剤を使用しているが,右下肢に神経因性疼痛が頻発している.1日に4~6回レスキューとしてのモルヒネ注射薬を使用しており,入眠すると15秒程度の無呼吸がみられる.
緩和ケアチームで検討すべき対応はどれか.
1.酸素吸入
2.鎮痛補助薬の使用
3.モルヒネ注射薬の増量
4.フェンタニル貼付剤の増量

解答2

【解説】

神経因性疼痛(神経障害性疼痛)は,末梢神経や中枢神経の損傷や障害によって引き起こされる疼痛で,オピオイドに反応しにくい.モルヒネ注射薬やフェンタニルを増量しても効果がなく,副作用の問題もあるため,鎮痛補助薬の使用をケアチームで検討する.鎮痛補助薬は本来鎮痛薬ではないが鎮痛作用がある薬剤の総称で,抗うつ薬,抗けいれん薬,NMDA受容体拮抗薬などが用いられる.入眠中の無呼吸に対して酸素吸入は行わない.