目指せ!看護師国試合格
- 337本目!
災害時のトリアージで正しいのはどれか.
1.トリアージタッグは衣服に装着する.
2.治療優先度の高さはトリアージ区分のⅠ,Ⅱ,Ⅲの順である.
3.トリアージの判定は患者の到着時および到着後30分の2回行う.
4.最優先に治療を必要とする者には,黄色のトリアージタッグを装着する.
- 解答2
【解説】
トリアージでは,手当てをしても助かる見込みのない,絶対予後不良者に対する救助活動は後回しになる.
一人でも多くの人の生命を救うことを目的としているためである.自発呼吸はあるが橈骨動脈は触知できない者には4段階のトリアージの区分Ⅰ(最優先治療群,重症群)の赤色のトリアージタッグがつけられ,緊急度が最も高い.開眼・閉眼の指示に応じる者は区分Ⅱ(待機治療群,中等郡)で黄色のタッグがつけられ,次に優先される.下腿に創傷があるが補助があれば歩行できる者には,区分Ⅲ(保留群,軽症群)として,緑色のトリアージタッグがつけられる.気道確保しても自発呼吸がない場合には,区分0(死亡群)として黒色のトリアージタッグがつけられ,治療の対象にならない.トリアージタッグは,①右手首,②左手首,③右足首,④左足首,⑤頸部の順でつける.衣類や靴には装着しない.災害医療におけるトリアージは,救助可能な傷病者を確実に救い,可能なかぎり多数の傷病者の治療を行うことを目的として,限られた医療スタッフや医薬品などの医療資源の効率的な配分のために行われる.傷病者を緊急性や重症度に応じて分類し,救命可能な患者の治療を優先する.急性期の災害現場においては,傷病者の救助,危険区域から安全区域への移動と3つのT[トリアージ(triage),治療(treatment),搬送(transportation)]を行う.