目指せ!看護師国試合格
- 341本目!
血液の凝固・線溶系について正しいのはどれか.
1.トロンビンは血栓を溶解する.
2.フィブリンは一次血栓を形成する.
3.プラスミンはフィブリノゲンから作られる.
4.損傷を受けた血管内皮に血小板が付着する.
- 解答4
【解説】
血管が傷つくと,血管が収縮し,フォン・ヴィレブランド因子(VWF)がはたらいて,傷ついた血管内皮に血小板が付着し,一次血栓となる(血小板凝集).続いてCa2+(第Ⅵ因子)の存在で,第Ⅲ因子(組織トロンボプラスチン)と第Ⅶ因子が結合して第Ⅸ因子(クリスマス因子)が活性化され,第Ⅷ因子とともに第Ⅹ因子を活性化し,プロトロンビンがトロンビンに変えられ,トロンビンはフィブリノゲンをフィブリンに変える.フィブリン網と赤血球が血餅を形成し第ⅩⅢ因子によって凝固血栓となる.プラスミノゲンは組織プラスミノゲン活性化因子(t-PA)によってプラスミンに変化する.凝固血栓はプラスミンによって溶解される.