【解説】

1 × 脳波検査は，頭皮上に電極を付け，脳細胞の電位変化を調べる検査である．病型波形として，てんかんの棘波・鋭波などがある．

2 × 聴力検査では，オージオメータを使用した検査が一般的である．防音室でヘッドフォンを装着し，装置から送られてくるさまざまな周波数の音を聞き分けて行う．

3 〇 肺機能検査には，換気機能，肺胞機能，肺循環を調べるものがあるが，一般的に肺機能検査というとスパイロメーターを用いた肺機能分画スパイログラムによる換気機能に関する検査を指す．最大限に息を吸った状態からゆっくり，あるいはできるだけ勢いよく息を吐ききり，このときの換気量と吸・呼気の流量から肺活量や1 秒量などを算出する．

4 × 運動負荷は心電図を記録して行う．自転車エルゴメーター法，トレッドミル法がある．

5 × 腎生検は背部から腎臓に針を穿刺して組織を採取する検査である．