目指せ!看護師国試合格
- 348本目!
感染を伴わない創傷の治癒を促進させる方法で適切なのはどれか.
1.乾燥
2.消毒
3.洗浄
4.ガーゼ保護
- 解答3
【解説】
清潔な湿潤環境の保持が肉芽形成を促進するため,創傷部位の創面は,洗浄してガーゼ以外の創傷被覆材(ドレッシング材)で湿潤環境を保ち,乾燥させないように管理する.湿潤環境下では,真皮側の線維芽細胞が活性化し,コラーゲンの増生が促進されて良好な肉芽組織が形成される.褥瘡を含め創傷の洗浄後には刺激の少ない生理用食塩水を用いる.感染がない場合は洗浄のみで良いが,感染がある場合には消毒が必要になる.乾燥環境下では創表面の壊死が進み,創傷治癒が遅滞する.加圧やマッサージでは血行障害や軟部組織の損傷,炎症の進行を引き起こす.とくに骨突起部のマッサージは皮膚組織に摩擦やずれを生じさせるため禁忌である.