目指せ!看護師国試合格

必修予想問題 1000本ノック!

350本目!

血漿膠質浸透圧の低下が原因で浮腫が起こるのはどれか.

1 .肝硬変

2 .心不全

3 .乳房切除時のリンパ節郭清後

4 .甲状腺機能低下症

解答1

【解説】

アルブミンは血漿蛋白中に最も多く含まれている蛋白質であるため,血漿膠質浸透圧に最も大きな影響を及ぼす.アルブミンが低下すると血漿膠質浸透圧が低下し,毛細血管外の水分を毛細血管内に引き込む力が低下するため,毛細血管外に過剰に滞留した水分が浮腫となって現れる.アルブミンの低下が起こるのは,肝硬変やネフローゼ症候群などである.心不全でみられる浮腫は,血漿膠質浸透圧は十分でありながら,毛細血管内の静水圧が上昇したことで血管内の水分が血管外に漏れ出してしまうことで起こる.乳房切除時のリンパ節郭清後に起こるのはリンパ浮腫であり,リンパ流の障害が原因となる.甲状腺機能低下症では,皮膚組織にムコ多糖類が沈着して起こる粘液水腫がみられる.粘液水腫には,圧迫しても圧痕を残さないという特徴がある.