目指せ!看護師国試合格
- 362本目!
思春期にみられる感情の特徴はどれか.
1.情緒的に安定し穏やかになる.
2.思い通りにならないと泣き叫ぶ.
3.親に対して強い愛情表現を示す.
4.依存と独立のアンビバレント〈両価的〉な感情をもつ.
- 解答4
【解説】
思春期から青年期にかけての発達課題は,自己(自我)同一性の確立である.その前段階として,思春期には第二反抗期が現れ,心理的離乳の時期ともいわれる.親からの自立と親への依存の間で揺れて,情緒的に不安定となり,甘えたかと思うと攻撃的になるというような,両極端な態度をとる両価性(アンビバレント)が高まる.自意識の発達により,親からの干渉を嫌い,親と距離をもち,同世代の友人との親密な関係を求め,秘密をもつようになる.親の助言に対して抵抗を示し,反抗的な態度をとる.思いどおりにならないと泣きさけぶのは,幼児初期の1歳6ヶ月頃の自我の芽生えの時期である.小学生を過ぎてから観察された場合は,発達障害がみられる可能性もある.