【解説】

看護師が医療事故を起こした場合，保健師助産師看護師法第14条により，罰金以上の刑に処せられた者は行政処分の対象となる．行政処分では，厚生労働大臣が，免許取り消し，または業務停止を命じる．処分内容の決定は，司法処分の量刑を参考に，その事案の重大性，看護師等に求められる倫理，国民に与える影響等の観点から，個別に判断される．民事責任としては損害賠償が求められる．医療事故では刑事責任として業務上過失致死傷罪に問われる．所属施設が使用者責任を問われるのは民法第715条による．