目指せ!看護師国試合格
- 530本目!
成人のグリセリン浣腸について正しいのはどれか.
1 .動脈瘤のある患者に適応となる.
2 .注入する浣腸液の温度は43℃とする.
3 .カテーテル挿入の深さは10cm程度である.
4 .立位で行うと腸管穿孔の危険性が高い.
- 解答4
【解説】
1 × 便秘などで自然排便が困難になったときにグリセリン浣腸が行われる.動脈瘤がある患者に実施すると,排便時の努責に伴って血圧が上昇し,動脈瘤破裂の危険がある.ほかに頭蓋内圧亢進症や心疾患のある者にも禁忌である.
2 × 浣腸液の温度は直腸温よりやや高めの40℃程度にする.43℃では高すぎて,粘膜を傷つけるおそれがある.また,温度が低いと毛細血管の収縮が発生し,血圧の上昇や悪寒,腹痛などが生じるおそれがある.
3 × カテーテル挿入の深さはS状結腸を損傷しない5cm程度とする.
4 〇 立位や前かがみの姿勢で浣腸を実施してはならない.カテーテルの先端が直腸前壁に当たりやすく,穿孔の危険性が高くなる.医療事故につながる.