目指せ!看護師国試合格
- 543本目!
ワルファリンを処方されている患者が摂取を控えたほうがよい食品はどれか.
1 .チーズ
2 .納豆
3 .昆布
4 .グレープフルーツ
- 解答2
【解説】
1 × チーズはチラミンの含有量が多い.イソニアジドMAO(モノアミン酸化酵素)阻害薬を使用しているときに摂取すると,チラミンの代謝が阻害され,血液中のチラミンの濃度が高まり,血圧上昇,頭痛,発汗や嘔気などの症状を起こすことがある.
2 〇 ワルファリンは血液凝固阻止薬である.ビタミンKの作用に拮抗して血液凝固因子の生合成を抑制する.納豆,クロレラなどビタミンKを多く含む食品で減弱する.
3 × 昆布やひじきなどの海藻類はヨードの含有量が多い.バセドウ病など甲状腺機能亢進症の治療で放射性ヨードの内服をする際には,それらの食品を避ける必要がある.
4 × グレープフルーツは肝臓での薬物代謝を阻害し,薬物の効果を増強させる.Ca拮抗薬と一緒に服用すると血中濃度が上昇し,血圧低下や心拍数増加が起こる.