目指せ!看護師国試合格

必修予想問題 1000本ノック!

584本目!

鎖骨下静脈へ中心静脈カテーテルを挿入する際に起こりやすい合併症はどれか.

1 .静脈炎

2 .気胸

3 .敗血症

4 .糖代謝異常

解答2

【解説】

1 × 静脈炎は,末梢静脈から高濃度輸液を投与した際に起こるもので,中心静脈の場合は,血流量が多いために輸液が希釈され,静脈炎を起こすことは少ない.

2 〇 中心静脈カテーテル挿入時の合併症として注意が必要なものは,おもに気胸,動脈穿刺,空気塞栓,カテーテル位置異常などである.気胸は,合併症としては最も多く,針の刺入角度が大きいときに起こりやすい.気胸を起こすと,胸痛,呼吸困難,咳嗽などの症状が現れる.

3 × 敗血症はカテーテルの留置による細菌感染から引き起こされる重篤な合併症である.

4 × 中心静脈栄養法で長期にわたり高濃度の糖分の輸液を続けることで,糖代謝異常を生じるリスクがある.