お役立ち満載

サイボーグ父さんの『患者道』

第2回
新人看護師の餌食!?~5月は医師も看護師もデビューシーズン

サイボーグ父さん(60代,会社員)です.
患者目線で,現在の高度な医療を体験して感じたことをお伝えしていきます.

メモを片手に心電図の電極を

 移動した一般病棟にも当然配属された新人さんはいる.なにせ5月だから.最初は先輩看護師について,徐々に1人でこなす仕事が増えてゆくのは同じだ.

 サイボーグ父さんは心室頻拍という循環器系の病気なので,入院している間は病室でもほぼ常時心電図で計測しているのだが,その新人さんに心電図の電極をつける仕事が回ってきた.ベッドに横たわっている姿勢で装着するので,こちらの視線はほぼ真上の病室の天井を見ている.少し間があるので様子をうかがうと新人さんの視線はどうも電極をつけるこちらの胸元と,もう1か所,こちらの腰のあたりのベッドの上を見ているようだ.そこにあったのは小さな手書きのメモ帳で,注意点や確認事項を反芻しているようだった.

 こちらといえば(しっかり確かめて,お願いしますよ)と声には出さずにただ祈る.患者が正しい心電図の電極のつけ方なんてわかるわけがないから,余計なことは言わない.

 

 

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 主治医の判断で,今回もカテーテル・アブレーションで対処することになった.今回は前回アブレーションで焼いたところと別のところに病巣が見つかったので,それを叩こうということになったのだが…….

(続く)