お役立ち満載

国際化社会と看護

第7回
海外で暮らすときの健康管理

小笠原 広実 Hiromi Ogasawara

医療法人 偕行会法人本部海外戦略部
公益財団法人 日本アジア医療看護育成会(研究員)

現地での生活を理解したうえで援助をしよう

インドネシアは暑い国で,汗をかく量も多いため,日本にいるときよりも水分を多めにとる必要があります.ところが,夜のビールをおいしく飲みたいから,とか,とくに喉は渇かないと言って,水を飲まずにアルコールを飲まれる方もいます.ゴルフをしながら,水でなくビールを飲む方もいるのだそうです.健康の原則に“反して”いて,とても危ない生活なので心配です.脱水状態になると,脳梗塞などの危険も増すので,よく理解して生活を整えていってほしいと思います.

 

このように,海外での健康支援は,気候や,その土地での仕事の状況,食べるものの手に入りやすさなど,環境による特徴をよく理解することが求められます.日本の生活と同じように,こうすればいいと助言をしても,なかなか実行することは難しいこともあります.

 

看護師として,必要だから,と一方的に伝えるのではなく,患者さん本人が,こういう工夫ならできる,そのくらいは変えてみることができるかもしれない,こうしてみたらどうだろう……などと思えるような援助が大切です.これはまさに「看護の心」ですね.看護師ならではのおもしろさだと思います.

 

(この記事はナーシング・キャンバス2016年10月号に掲載されたものです)